俺にはコミック雑誌なんかいらない
久々に『コミック雑誌なんかいらない』を見直した。内田裕也主演、企画、脚本、滝田洋二郎監督のおかしな映画だ。当時の俗に言う、内田裕也三部作『水のないプール』、『十階のモスキート』そしてこの『コミック雑誌なんかいらない』は大好きな映画だ。とにかく頭がおかしい。
『コミック雑誌なんかいらない』は内田裕也演じる芸能リポーター、木滑が主人公。でもほとんど物語なんかない。淡々と木滑が芸能人を煙たがられながらリポートするだけ。途中で何度か何故か野球場に場面は移り、そこで木滑がピッチャーマウンドから玉を投げて、それを麻生祐未が見ていたり、プロデューサー役の原田芳雄がキャッチしたりと相当意味が不明な映画だ。最後は豊田商事事件をまんま再現していて、犯人をたけしが演じている。
とにかく訳が分からないし、とにかく眠い映画だ。すごい長回しとかするし。でも何かすごいんだよね。ラストの豊田商事完コピ部分では、マンションの室内でリアルタイムで人が殺されているのに何もできなかったテレビクルーに対する怒りか、裕也さんが一人で飛び込んで行ったりして映画に何かを語らそうとしているのは明らかなんだよね。本当全体をして意味不明なんだけど、何か怒りとか、やるせなさとかを感じる素敵な映画だ。音楽はもろヴァン・ゲリスで時代を感じさせてくれる。
ちなみに内田裕也オフィシャルサイトも結構面白いので要チェック。ただ、かなりいい加減な作りで文字コードがメチャクチャなので文字化けするので文字コードを色々いじってみてね。
