2006年3月12日

ヒストリエ

岩明 均の作品、『ヒストリエ』が面白い。岩明 均と言えば『寄生獣』が有名だけど、この作品も巻けずとも劣らないくらい面白い。

舞台は中世。アレキサンダー大王の書記官エウメネスの物語なんだけど、やたら面白い。エウメネスの出生に纏わる暴力描写などは鳥肌が立つくらいすごいし、脇を固めるキャラクターも非常に魅力的に描かれている。
岩明 均の作品は全体をして、白く、止まっていて、覚めている。いくら血が流れていようが、徹底して冷静な視点で描かれる。その視点が非常に美しく、また恐ろしい。『寄生獣』もそんな独特の世界観で描かれた物語だったけど、この作品もまたそうだ。

『寄生獣』と同じく「人間とは何なのか」といった問いかけがしっかりとあり、単なる漫画で終わらせていない。とにかく面白いから今後どう展開していくか楽しみ。でも連載がアフタヌーンなんで単行本のペースがやたら遅いんだよね。