砂の女
安部公房の『砂の女』を読み返している。中学生か高校生の頃に読んだと思うんだけど、全然忘れてた。なんで、初めて読むような新鮮な気持ちで読める。
物語は昆虫採集マニアの教師が珍しい昆虫を探しに人里知れぬ砂地に行くところから始まる。砂地の部落に住む人々にはめられ、未亡人と蟻地獄のようなボロ屋に幽閉される主人公。てな感じ。とにかく安部公房は文章がうまい。うまい所の話ではないくらいうまい。読んでいると自分も蟻地獄に閉じ込められ、息苦しく救いようのない気分になってくる。
表現方法が独特で、やたらかっこいいんだよな。本当に「文学」って感じがして、久々に新鮮な気持ちになった。
今時の文学って、やたら読みやすくて下手すると1日で読めちゃったりするんだよね。別にそれはそれで良いのだけど、たまには「文学」を読むのも刺激になる。本当、すごくかっこいい文章だ。
