ツィゴイネルワイゼン
鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』を見た。清順作品はいくつか見たことがあったのだけど、この作品は見た中で一番すごかった。
とにかく世界観が異常。最初から最後まで、ひたすら辻褄の合わない物語、異常な登場人物、おかしな空間、技法、どれをとっても異常としか言いようのない映画だ。物語なんかないに等しいし、上映時間も2時間30分超えなんだが、最後まで面白く見られた。
物語なんかはこちらのリンクを参照して欲しい(ちょっとネタばれしているので注意)。
この映画、ジャンルを特定するのが非常に難しいが、言ったら「怪談もの」だな。全体的にものすごい薄気味悪い。照明なんかも絶妙に薄気味悪い。時節出てくる、め○らの楽団(リーダーは磨赤児!)なんかも相当やばい。
そう言えばこの映画、俺の大好きな高橋葉介の『夢幻紳士』で、橋の上で死者が音のない花火を見上げるシーンがあるのだけど、その元ネタでもある。この映画では音だけの花火を見上げるんだけど、そのフレーミングが思いっきり一緒で面白かった。
鈴木清順と言えば、『美少女仮面ポワトリン』に何故か出演していたり、訳分からないアイドル映画に味があるおじいちゃん役で出演していたりしているのが最初の印象だ。高校生くらいになって、映画監督だと知った気がする。
この映画、本当に面白いので異常な世界が好きな人は是非見て欲しい。映像的にも参考になる。
ちなみに元NHKのアナウンサー、鈴木健二はなんと清順の弟。こりゃびっくりした。『気配りのすすめ』の人ね。
