恐怖奇形人間
『恐怖奇形人間』をやっと見た。この映画は日本で発売禁止という事が有名な、石井輝夫監督の作品。少し前にアメリカのPANIC HOUSE ENTERTAINMENTからDVDが遂にリリースされた。俺が働いていた店では、ここ最近ないくらい売れたらしい。
この映画の原作は江戸川乱歩。と言っても単にベースにしただけで、あとは石井輝夫のゆるーい、かつ強引な演出で、ある意味とてつもない破壊力を持った映画になっている。一応『パノラマ島奇談』『人間椅子』『屋根裏の散歩者』あたりをベースにしている。
乱歩は好きで、全集も家にあるので結構読んだけど、はっきり言って全然違う内容になっている。
この映画、他の石井輝夫作品と同じ様に、普通に考えるとつまらない映画だ。そのご都合主義な展開、突如始まる明智小五郎の推理、とんでもないシチュエーション、極彩色な照明等を楽しめないとつらい映画だ。
土方巽が出演しているんだけど、ひたすら格好よい。物語と全く関係ない舞踏を披露していたり、もうキメキメ。おかげで全体的に暗黒舞踏の雰囲気も漂っている。
劇中、土方が創ったパノラマ島にて、制作物をお披露目するシーンがあるんだけど、見てびっくりした。しょ、しょぼい、しょぼすぎる…。見ていて悲しくなったが、それはそれで、ありだなと感じた。このしょぼさ、一級品。シャム双生児とかいって、思いっきり2人の人間が背中合わせになっているだけ、あり得ない。適当にも程がある。片方、近藤正臣だし。全然分からないけど。
『恐怖奇形人間』と言えば、有名なのがラストシーン。詳しくは書かないが、本当に爆笑した。マジでとんでもない。期待を遥かに超える、素晴らしいというか、驚愕のラスト。どうやったらこんなの思いつくのか、それが謎。
ちなみにここに詳しく書いてあります。ネタばれしているので、見たい人だけどうぞ。
いずれにせよ、こんなのが作られていた時代、凄い。
下は予告編。ものすごい大げさ。本編はここまでショッキングではないです。編集の面白さがよく分かる。
