2008年2月14日

花輪和一

花輪和一との出会いは確か高校一年くらいの時。『赤ヒ夜』という漫画を買った。強烈だった。当時、丸尾末広と双璧をなしていた花輪は、丸尾とは別の意味ですごかった。

絵が徹底的にうまく、綺麗であった丸尾に対して花輪は何だか泥臭く、おかしな質感の絵を描く作家だ。宇宙人とか本当にやばい質感を持っている。時代設定が平安時代などが多いのもおかしい。そして、徹底した残酷&下品描写なんだが、非常にあっけらかんとしているので、見ていて痛快。

その後も結構本を買ったりしていたんだけど、ある日の新聞に「北海道在住の漫画家銃刀法違反で逮捕」と小さく出ていた記事を見たら、花輪であった。ガンマニアが高じて本物の銃に手を出してしまったようだ。

容疑を全面的に認め有罪になり、服役。刑務所での経験を本にした、『刑務所の中』が漫画家人生初の大ヒット。映画になったりもした。災い転じて福となす、正にこれ。ここまでは良かったんだけど、その後もすごかった。

続編である『刑務所の前』。これがマジで異常。刑務所に入る前の本人のことを描いているんだが、途中で時代劇になるわ、銃の薀蓄をひたすら描いてあるわ、もうとんでもなく狂っている。

でも、あっけらかんとしているのが怖い。