スカイクロラ
スカイクロラを観た。とても悲惨な物語であったが、世界観がさすがにしっかりとしているので面白く鑑賞できた。
戦争がなくなってしまった世界で、キルドレと呼ばれる大人にならない子供たちが、見世物としての空中戦を繰り広げる。彼らには彼らなりのアイデンティティがあって、苦しんでいる。自分達の存在とは何か。後半に行くに連れ、彼らの存在の謎が明らかになっていく。みたいな物語。
押井守って本当、木偶人形みたいなキャラクターが大好きなんだね。本人もインタビューで言っていたけど、ベルメール的というか。今回も何の感情も表に出さない、瞳孔が開きっぱなしのキャラクターしか出てこない。でもこの世界には瞳孔が開きっぱなしの人間がぴったりだ。世界観のまとめ方はさすが。
CGIはポリゴンピクチュアズが担当していたようだけど、結構よくできていた。ただ、全体的に「おしい」と感じてしまった。やはり2Dパートと3Dパートの馴染みが悪いんだよな。もう少しで、何か新しい世界が見えそうなんだけど、まだ見えない。すごいおしいと思った。
例えば、少し前のカットでは木が3Dでリアルに描かれていたのに、今見ているカットでは2Dの思いっきり背景タッチで描かれてしまっていたりすると、ものすごい気になる。世界が統一されていない。細かいけど気になった部分。
ドッグファイトシーンは結構迫力があったし、飛行機の造形は格好良かった。2Dと3Dの絶妙な融合ももう少しだと感じだ。
声優は谷原なんとかという人以外、基本的に全員棒読みで、それが逆に良かった。菊池凛子なんて本当、下手糞だと思ったけどそれが逆に良かった。
何の山も谷もなく、ずっとローテンションで続く戦争映画ってすごい。しかしながら不思議に面白い。押井守はやっぱりすごい。同行者が言っていた「一見さんお断りな感じがした」という作りも相変わらずであった。
