2008年12月21日

諸星大二郎 巨人譚

諸星大二郎の新刊『巨人譚』を買った。昔の作品に加え、書き下ろしの新作を加えた構成になっている。昔の作品と言っても単行本未収録の作品が多く、ほとんどが初めて読む作品であった。

諸星大二郎と言えば、歳を重ねるごとにどんどん画が荒れていくという普通とは逆の現象が起きている珍しい作家だ。今回の新作も、旧作と比べるとものすごい勢いで画が荒れている。昔は「デッサン」をある程度意識していたっぽいが、最近は味だけで乗り切ろうとしている感じが全開で、それはそれですごい。

内容は言わずもがな、相変わらず本当面白い。何とも言えない絶妙なアイデアとシチュエーション、キャラクターがあって、最早伝統芸能の域に達してしまっている気がする。あの顔は描けないもんな。すごい。

モーニング誌において遂に『西遊妖猿伝』の最終章が始まっているらしい。こちらも本当、楽しみだ。ちゃんと決着をつけてほしい。