ザ レスラー
ダーレン・アレノフスキーの新作、『レスラー』を観に行ってきた。Sunn0)))ご一行も面白いって言っていたが、本当素晴らしい映画であった。
80年代にピークを向かえていたプロレスブーム。一時代を築いたミッキー・ローク演じるプロレスラーが主人公。もう、泣ける。色々な意味で。主人公は基本的に駄目なホワイトトラッシュなんだけど、売れなくなってもスターだし、そのプライドを最後まで貫こうとする。
特に泣けるのは、往年のプロレスラーがサイン会をする会場のシーン。集まったプロレスラーは足がなかったり、車椅子だったり、老人だったりする。本人たちが撮影用のポラロイドを用意したり、マーチャンを「8ドル」とか言って、ウエストポーチからお釣りを出して売ったりする。本当、泣ける。
しまいには、お客が全然来なくなって皆、欠伸したり寝ちゃったり...。
ミッキー・ロークが素晴らしい。どう見ても本物のレスラーにしか見えない。どうしようもない人間を多分地で演じている。そしてどう見てもホームレスにしか見えない。
ダーレン・アレノフスキー、すごい。前作『ファウンテン』は全然駄目だったけど、これは素晴らしかった。ちゃんと物語、人物を描ききっている。「どうしようもない人間、スターしかできない人間」を愛を持って描いている感じだろうか。徹底してシンプルなのだけど、心打たれた。
すごくせつない映画なんだけど、久しぶりに映画らしい映画を見られた気がする。良かった。主題歌である「ボス」の曲も素晴らしかった。
